完全遮光日傘専門ショップ ビューティーサンシールド

2020/07/20 17:30




こんにちは☺️ 東京はここのところ梅雨らしい曇りや雨のお天気が続いています。今年は梅雨明けが遅いそうなので、室内で過ごす機会が増えて日傘の出番もまだこれからという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今日は前回に引き続き、室内の紫外線対策のお話です。前回、室内照明ではLEDが最も紫外線量が少なく、美容的な観点から安心できる光源であるとご紹介しました。しかし中には比較的紫外線量の多い種類のLEDも存在します。自宅以外の場所には紫外線が出るタイプのLEDが使われていることもあるので、しっかりチェックしておきましょう。


■ 暗い場所なのに紫外線の落とし穴!うっかり焼けに注意したい場所


暗闇のスタジオでテンポの良い音楽を大音量で聴きながら、バイクを漕いだりエクササイズをして汗を流すジム。最近は暗闇フィットネスやヨガスタジオが増えましたよね。ここ最近は感染症対策で営業自粛していたものの、先月から換気や消毒などの対策をしながら再開して客足も徐々に戻ってきているようです。暗闇フィットネスが女性に人気の理由なのは、暗いとスッピンでも気兼ねなくいられることなのだとか。

こうしたジムは「暗闇」と言っても完全に真っ暗ではなく、ライトやビームが光るクラブやディスコのような雰囲気になっています。ところでこのライトやビーム、どんな照明かご存知でしょうか?真っ白な服を着ていると、青白く光ったりしませんか?実はこのライトやビームはUV-LEDブラックライト。UV-LEDブラックライトは可視光がほとんど出ていないため人間の目にははっきり見えず暗い紫色に見えますが、実は高周波の紫外線なのです。

ブラックライトはもちろん人体にリスクがあるような波長域ではないのですが、ブラックライト専門店によると、40Wブラックライトの紫外線量は自然界の曇りの環境とほぼ同じだそうです。曇りは晴れの日のおよそ60%の紫外線量ですから、スッピンで汗を流すには美容の観点からするとちょっと不安がありますね。せっかくキレイになるために行くジムですから、暗闇フィットネスに行く際には日焼け止めを塗るなど対策した方がいいかもしれません。絶対に焼けたくないけど汗をかくならスッピンでいたい!という方は、暗闇ではない明るいLED照明のスタジオを選びましょう。



■ 美容サービスでも紫外線に要注意


キレイになるために紫外線を使ったサービスが提供されている場所は、他にもあります。たとえば、デンタルホワイトニング。もしホワイトニングをする場合は、歯にホワイトニングのための薬剤を塗布した後に当てる光の種類を事前にチェックしてみてください。デンタルオフィスによって色々な機材が使われていますが、紫外線が含まれるマシンが意外とあるようです。日本人は体質的にメラニンが多いので、UVを含んだ紫外線を当てることによりメラニン色素沈着が発生するリスクも高まるのだとか。

また、ネイルサロンやセルフネイルでジェルを硬化させるランプにも紫外線が出ている機種があるので要注意です。紫外線が出るタイプの機種から出る紫外線はUV-Aなので、ネイルサロンによっては「ほとんど焼けない」と言われることも多いように思います。確かにUV-Bではないのですぐ焼ける訳ではないですし、ワット数としても紫外線量は多くはないのですが、UV-Aはお肌の真皮層に届いてダメージになるので長時間当てるのは美容的には避けたいところ。最近はLEDで硬化させるタイプのジェルを使うサロンも増えているようなので、気になる方はそうしたサロンを選ぶのがお勧めです。また、どうしてもUVライトで硬化させる場合は、指先の開いた紫外線対策手袋を使ったり、日焼け止めを使うのもいいかもしれません。手は年齢が出るパーツでもありますし、せっかくネイルを楽しむなら手も美しく保ちたいものですね!



■ コロナ禍で利用が増えるUV-C LED


新型コロナウイルスで衛生に対する意識が高まる中で、急速に進んでいるのが紫外線を活用した殺菌技術。殺菌に使われるのはUV-Cと言われる紫外線で、UV-AやUV-Bと比べて最もエネルギーが強く、生体に対する強い破壊力を持っています。殺菌力がある反面、皮膚がんや白内障を生じさせるなど人体に対して有害性が強いことから、これまでは病院などの限られた場所でのみ使用されてきましたが、最近は公共の場でもUV-C LEDが照射されるケースが増えてきています。

この公共の場で使われるUV-C LEDは「遠紫外線(far-UVC)」と言われる波長の短い紫外線で、ウィルスや菌を不活性化できるため「コロナ禍のゲームチェンジャー」になることが期待されています。




今までは夜間に使用するなど人間がいない場所や時間帯での照射でしたが、ニューヨークでは建物の入り口で照射する「クレンズポータル」を導入するオフィスや店舗なども増えてきているのだとか。また、空港や駅、学校など公共の場の照明として遠紫外線を取り入れる研究も進められています。




日本でも最近では公共の場で遠紫外線による殺菌技術が取り入れられていますし、手軽なポータブルUV-C LEDが誰でも通販などで買えるようになり始めています。特にSTAY HOME期間中は紫外線を当てて本を殺菌する照射装置が図書館に次々と導入され、テレビや新聞などのメディアで取り上げられて話題になりました。





ただ、オフィスや学校・幼稚園の教室や廊下など人がいる空間でもUV-C殺菌照射装置が設置されている話もチラホラ聞くようになり、ちょっと気がかりになっています。

UV-C殺菌装置は、人がいる空間でも24時間安全に使えるよう下図のように水平に紫外線を照射しており、空中に浮遊するウィルスや菌を不活化させる機械です。もちろん、UV-C殺菌照射装置の人体への安全性は検証されていますしウィルス対策が重要なことは理解できますが、美容の観点からは紫外線の影響が全くないと言えるのか気になるところ。紫外線は空気中に散乱したり壁に当たって反射する性質を持っているので、装置メーカーさんには有害でないにしても紫外線過敏症を持っている方でも安心できるようなエビデンスを示して欲しいと思っています。また、公共の場で導入するなら、どんな方でも安心できるように導入者も装置使用について利用者にきちんと告知することも義務だと思います。





もうすぐ梅雨明け。完全遮光日傘が活躍する、暑くて紫外線の強い夏がやってきます。

ニュースタンダードで紫外線が一層身近な生活になる中、いまは室内の紫外線ケアで夏を迎える準備をしつつ、健やかな肌で夏本番をお迎えいただけますように。